声明
【提言】トランスジェンダーのプライバシーと個人情報の扱いについて
2025年05月31日
デジタル化の進展に伴い、個人情報の適切な取り扱いの重要性は今までにないほど高まっています。2025年5月26日から6月1日は、アジア太平洋各国のプライバシー啓発週間にあたり、日本では個人情報保護委員会が「個人情報を考える週間」として啓発活動を行なっています。
一方で、このような啓発活動は、個人情報の漏洩対策と安全管理が主眼となっており、性的少数者の人権も含めた観点から何が重要な個人情報にあたるのかという問題は、十分に議論されているとは言えません。
特に、トランスジェンダーの人々にとっては「性自認」や「出生上割り当てられた性別」といった情報、さらに、受けた治療に関する情報の扱いが大きな問題となります。
さらに、SNS上では、トランスジェンダーに対するヘイトや誹謗・中傷が苛烈さを極めており、個人に関する情報の詮索や暴露といった人権侵害が深刻化しています。
このような観点から、Tネットでは、このプライバシー啓発週間を契機として、以下の2点の資料を作成し、公開することと致しました。
多くの方に本資料を活用いただき、トランスジェンダーの人々のプライバシーについて理解を深めていただくよう、お願いします。
2025年5月29日
Tネット